永遠の墓場
作品詳細

人間という種族が生まれ、大陸中にその版図を広げていく中、それは見つかった。

 深く暗い闇に包まれた洞窟。

 洞窟に降りれば陽の光は当たらず、人に牙を剥く魔物達の住む危険な場所。

 大陸全てを版図に入れ、王を生み、国を生んだ人間達に残された最後の秘境。

 何人もの冒険者達がその洞窟へと足を運んだ。

洞窟に眠る宝を求め、何人もの冒険者達が洞窟へと足を踏み入れた。

 ……だが、未だに帰ってきたものはいない。

 その洞窟に足を踏み入れた者は皆、無惨な屍をその地に晒すこととなった。

 そしてその魂は、成仏することなく洞窟の中に囚われたままになっている。

 冒険者達に死を招き、その魂を捕え続けるその洞窟は、いつしか一尾にこう呼ばれるようになっていた。

 “悠久の墓所”、と。

 足を踏み入れたが最後、魂までも囚われ、決してでることの出来ない墓場。

 だが、それでも洞窟に訪れる冒険者の数は減らない。

 彼らを駆り立てる物は何だろうか。

 それは未知への好奇心か。あるいは洞窟に眠るという宝を求めてか。

 そんなおり、それを後押しするような声が、王から国民全てに報された。

 国王の妻が病に伏せった。

 どんな薬を飲んでも、どれほどの名医に診せても治すことの出来ない病。

 この病を癒すことのできたものには、望むがままの褒美を取らせると。

 大陸の王が手を尽くしても治せぬ病。

 それを治す可能性が残されているとすればただ一つ。

 同じ大陸にあって、未だ王の手すら及ばぬ、“悠久の墓所”

 富と栄光の可能性を求めて、今日もまた、一人の冒険者が洞窟へと足を踏み入れるのだった……

*動作には【RPGツクールVX RTP】が必要です。
以下のページから無償でダウンロードできます。
http://www.famitsu.com/freegame/rtp/vx_rtp.html

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